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前方に山などがあるとか雲または霧などで視界が悪く、水平線が確認できないような場合には、2−71図のように、左右に傾斜しないようにボールゲージに注意しながら直線飛行をして、自機の基準位置に地上の目標を持っていけば、正しくb点にあることになる。
しかし、同型式の機体で飛行回数が多くなると、自然にその目安の感じが身についてきて、ある程度一足した目安で飛行するようになるが、その重要な要点は把握しなければならない。特に、初心者を指導するときは、やはりしっかりした基準をきめ、教える人どうしも、この点を充分徹底しないと、練習生にとって、非能率的な結果を招くことになる。
目安の地上練習
この地上練習は、自己の目安に対する感を養い、飛行練習にたいへん役だつから、できるだけやるべきである。特に単独前の練習期間には必要である。練習する場所としては、遠くに地平線の見える広い場所が必要である。たとえば、練習中ならば滑空場か飛行場、練習中でなければビルの屋上等の高い場所とか水平線の見える高い窓辺でもよい。

 

 

 

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